『ボーグマン』 アレックス・ファン・ヴァーメルダム Borgman ::Alex van Warmerdam -cinema

アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督の『ボーグマン』 

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日常にさえ邪悪なものは現れると私は『ボーグマン』を通して見せたかった。時には普通の紳士や淑女の姿で、冷酷なまでにディテールに拘わりながら、邪悪なものは誇りや喜びを持って事を成す。悪の行われるのは冬の寒い夜だけでは無く、暖かく心地よい夏の太陽の下でも当然の如く行われる、そんな事を見せたかった。

常に捕らえ所の無いボーグマンのような存在が、欲望に屈しさせ、無力になるほど女性を夢中にさせる事ができるところを見せたかった。
私の他の映画に比べると『ボーグマン』の内容は暗い物だ。理由は一線を超えたかったからだが、想像力の暗い部分に降臨して、何があるか見極めてみたかった。誰にでも独自の解釈ができる、解答よりも質問が多く得られる映画を作りたかった。

『ボーグマン』はとても力強い映画だと思う。10年後にどのようにしてこの作品を書くに至ったか聞かれたらきっと忘れているだろう。物事には常に向上の余地があると私は信じている。この映画がどのように観客に受け入れられるかは気になるところだが、今は9本目の新作映画に取り掛かっている。

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並木道のある高級住宅地にボーグマンという男がやって来たことから、努力して築き上げた、裕福な家庭の夫婦や三人の子供達と子守に一連の奇妙な出来事が起こる。

森の中で獲物を追っている武装した神父と二人の男達。その獲物とは地面の下に掘った穴蔵で潜んでいる、伸び放題のヒゲをはやした、擦り傷だらけの男、ボーグマン。突然頭上から槍で突かれ、寸前のところで顔を擦れ、驚いて目を覚ます。ボーグマンは何とか追っ手から逃れて、他の隠れ家にいる仲間たちに忠告をする。彼らはそれぞれ違う方向へと逃げていく。

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高級住宅地の緑栄える通りを歩き抜けて行くボーグマン。大きなヴィラのベルを鳴らすと、扉を開く人妻に風呂に入れてくれと物乞いをするが、戸惑う事も無く人妻は扉を閉じる。

次のヴィラで若いテレビプロデユーサーのリチャードと出会うボーグマン。扉を閉じかける時に、妻のマリーナが過去に自分を看護してくれた事を明かす。嫉妬と怒りを抑えることができず、リチャードは無慈悲にも浮浪者を押し倒して、それを見てびっくりした妻を家の中へ押し戻す。気を失っているボーグマンは芝生の上で倒れているままだ。マリーナはボーグマンが怪我をしたと思い、家の中から出てきて看護しようとするが、既に彼はそこから消えている。

夫婦の子供達と家政婦が学校から一緒に戻ってくる。問題が起こり仕事場へと向かうリチャード。一晩中、気分を害していたマリーナだが、怪我をしたボルグマンが家の

中に隠れている事を知ると、リチャードには伝えずに浮浪者に風呂を浴びさせてやる。彼女は彼が休めるように、庭にあるサマーハウスを整える。家政婦が浮浪者の事に気づくと、マリーナは夫には内密にするようにと指示をする。

翌日リチャードはダイアのネックレスを妻に贈り、仲直りを試みる。子供の一人はマジシャンを見たと言い出すが、ボルグマンは家に居座る。
マリーナの素晴らしき潤った人生は崩れ始めてしまう。感情と現実は見知らぬ男の意のままにされ、夫が残酷な怪物になった夢を見る。

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二頭の犬が家の中を歩き回る。「お前たちが来るのはまだ早い。」と犬達を追い払うボーグマン。家の者が皆寝静まる頃、子供達に雲の上を舞う白い子供の話を話して聞かせる。

庭師を始末したボーグマンは太りの仲間を呼ぶ。「時は来た!」

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